2023.05.13

食品パッケージ制作の流れを解説!企画から商品化までにすべきことを理解しよう

私たちの安全安心な食生活のためにも欠かすことができない食品パッケージですが、様々な工程を経て制作されています。

フィルムメーカーや印刷会社、デザイナーなど多種多様な人が関わっています。

また食品パッケージの役割として、食品の品質維持・保護、食生活の質を向上させる、正しい情報伝達をするなどが挙げられます。

普段何気なく購入している食品もパッケージをじっくり観察してみると、新しい発見があるかもしれません。

この記事では、食品パッケージについてどうやって制作されているか流れを解説いたします。

食品パッケージの基本的なことを知って、商品開発や流通などビジネスでも学習でも役立てましょう。

商品企画から商品化までの流れ

商品開発会議をする人々

まずは商品開発の流れをみていきましょう。
大まかな流れは以下の通りです。

  1. 企画
  2. 仕入
  3. 製造
  4. 商品化

パッケージはどの段階においても欠かせない存在です。
各工程について詳しく解説していきます。

企画

商品開発は、企画を行うことから始まります。

「どのような商品が流行りそうか」、「どのような商品がいま売れているか」など様々な観点で市場を分析していきます。

「こんな商品あったらいいな」という素敵な気持ちから商品が生まれることも珍しくありません。

市場分析を経て数値分析など、様々な検討を重ねる商品開発ですが、もちろんどんなパッケージにするかということも考える必要があります。

パッケージの素材や形状、デザイン案や予算感といった開発のベースとなる部分を検討しましょう。

仕入

商品開発が決定したら、次は実際にパッケージを作っていきます。

デザインは誰にお願いするか、印刷はどの会社にお願いするかといったパッケージ制作に必要な部分を決めて実行していきます。

デザインを用意する手段として、インハウスデザイナー、外部のデザイナー、印刷会社に所属するデザイナーのいずれかに依頼するのが一般的です。

印刷会社は全国にたくさん存在しているので、見積や自社のエリアとの距離などを考慮して選んでいきましょう。

製造

納品されたパッケージを使用して、実際に商品を製造していきます。

パッケージはフィルムが巻かれているロール品か、袋の状態になっている製袋品のどちらかの形状で納品されます。

通常、パッケージは機械にセットされて自動的に中身が詰められていきます。
小規模な工場であれば中身を袋に手で詰めて、手動でシール機にかけるという方法もあります。

うまく包装できない可能性がゼロではありませんので、本番を迎える前にサンプルでテストをしておくなど事前の確認は必ず行いましょう。

商品化

パッケージに中身が入りシールで封をしたら商品の完成です。

完成した商品は一定の数量でケースに入れられ出荷されていきます。

ケースとして利用する箱は段ボールであることが多く、他にはプラスチックで作られたコンテナや発泡ケースも使われます。

パッケージというとフィルムや袋が思い浮かびがちですが、ケースも商品を守るための大切なパッケージの一つです。

パッケージに不具合があると最悪のケースとして商品回収も考えられるので、入念なチェックは欠かせません。

食品パッケージ製作の流れ

食品パッケージそれでは次に、パッケージ制作の流れについて詳しく解説していきます。
流れは以下の通りです。

  1. 企画
  2. 印刷会社選び
  3. デザイン制作
  4. 校了
  5. 印刷・立ち合い
  6. 納品

パッケージの制作は商品の売れ行きを左右するため、とても大切です。
また納期もかかるので早めの準備も大切です。

企画

商品開発と連動して、どういったパッケージにするか決めていきます。

素材や形状、予算やデザインの方向性などパッケージ制作のベースとなる部分をあらかじめ計画しておきます。

様々な種類のパッケージが存在するため、競合企業がどういったパッケージを使用しているか、どのような機能を持たせれば消費者が手に取ってくれるかなどマーケティングをすることが大切です。

印刷会社選び

制作の初期段階で、パッケージをどこで印刷してもらうか印刷会社を選びましょう。

見積はもちろん、自社工場と印刷工場の位置関係やその印刷会社の得意分野など、選定時に参考にすべきことはたくさんあります。

衛生基準を満たしているか事前に現場へ確認しに、印刷会社を訪問するということもあります。

デザイン制作

企画で決めたことを落とし込みながらデザインを制作していきます。

インハウスデザイナー、外部のデザイナー、印刷会社に所属するデザイナーが通常デザインを制作します。

パッケージの形状を考慮する、色数を考える、食品表示法など法律を遵守するといったようにデザインを制作する時はすべきことが多いです。

デザインはたくさんの関係者に確認され、何回も修正が重ねられて完成します。

校了

校了とは、制作したデザインで印刷しても良いという了承のことです。

何回も修正を重ね、問題のない状態になった段階で最終的な決定者から校了を出します。

企画の段階で誰が最終的な校了を出すか明確にしておくことをおすすめします。

印刷・立ち会い

校了が出たデザインで実際に印刷をしていきます。
食品パッケージはグラビア印刷という印刷方法で印刷されます。

他に紙でつくられパッケージの場合、フレキソ印刷、オフセット印刷などの印刷方法が用いられます。

パッケージを初めて印刷するときは実際に印刷工場へ行き、印刷されたパッケージの色がイメージ通りか確認する「印刷立ち会い」をすることもあります。

シリーズ商品や自社のロゴが印刷されている場合、他の商品と色にバラつきがあるとイメージダウンにつながる可能性があるので、「印刷立ち会い」はできる限り行うことをおすすめします。

納品

印刷したパッケージを納品できる状態にして納品をします。

後々トラブルにならないよう出荷の前に不備がないかしっかり確認がされます。

また、配送の際にパッケージが傷つかないように梱包された状態で出荷されます。

パッケージが納品されたら食品工場で商品化され、小売店に並び消費者の手に渡ります。

さいごに

食品パッケージは商品開発において、とても大切な要素の一つです。

安全安心な商品を届けるとともに、商品の情報も伝え、さらには会社のイメージへつながります。

ブランディングにおいても重要な要素になるため、パッケージ制作には必ず力を注いでいきましょう。

中部流通では、パッケージ制作の一連の流れをサポートしています。

デザインはもちろん、企画サポートや印刷会社への印刷依頼も行っておりますので、食品パッケージ制作にお困りの方はお気軽にご相談ください。

まとめ

食品パッケージ制作の流れを解説!企画から商品化までにすべきことを理解しよう

食品パッケージは様々な工程を経て制作されています。フィルムメーカーや印刷会社、デザイナーなど多種多様な人が関わっています。

食品パッケージのは、企画、印刷会社選び、デザイン制作、校了、印刷・立ち会い、納品という流れで制作されます。商品開発においてとても大切なので、パッケージ制作には必ず力を注ぎましょう。

キーワード

  • 食品パッケージ
  • 食品包装
  • 軟包装