食品工場用語集
アレルゲン
アレルゲンとは?
ヒトにおける気管支喘息、花粉症などのアレルギー性疾患もしくはアレルギー反応をひき起こす抗原物質のことをいう。1906年ピルケーClemens Pirquet(1874‐1929)が,異物の侵入をうけたあとでその異物に対する生体の反応性が変化することをアレルギーと名づけ,その異物をアレルゲンと呼んだ。現在では,おもに免疫グロブリンIg E型抗体による即時型アレルギーの発生に関与する抗原をアレルゲンと呼ぶ場合が多い。
加工食品・添加物については、重い症状を引き起こしやすい、あるいは、症例数が多い7品目を「特定原材料」と定めて省令で表示を義務付けています。
また、21品目を「特定原材料に準ずるもの」として、可能な限り表示するよう推奨しています。
表示の義務がある「特定原材料」 | 表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの」 | |
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加工食品のアレルギー表示対象品目 | えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生 | アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
アレルゲン表示の対象
また、アレルゲン表示の対象となっている食品は「加工食品と添加物」。
ただし一部の特例として、特定原材料7品目や特定原材料に準じる21品目の食品が含まれている加工食品でもアレルゲン表示がなされない場合があります。
一例:対面販売や店頭での量り売り、飲食店等で提供される食品には、表示の義務や推奨はありませんが、健康被害防止のために、食物アレルギーのあるお客様に対する情報提供の充実が求められています。
出典
消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」
東京都福祉保健局「飲食店向け食物アレルギー対策について」