サプライチェーンマネジメントの実現に向けて消耗品の共同仕入に挑戦!お互いのメリットを活かしコスト削減に成功
流通業界ではいま、サプライチェーンマネジメントが注目されています。
サプライチェーンマネジメントは英語でSupply Chain Managementと表記されるため、SCMと略されることが一般的です。
製品やサービスを製造する時の、「部品や材料の調達→製造→配送→販売→消費 」という一連の流れの情報を全てつなげることをサプライチェーンマネジメントといいます。
SCMを詳しく解説した当社のブログ記事があります。
さらに詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
SCMを実現すると様々なメリットを受けることができます。
この記事では、SCMを実現させた当社の実例をご紹介いたします。
今回は当社と、協力していただいた企業様との間で、スーパーマーケットのバックヤードで商品を包装するときに使うハンドラップのコスト削減に成功しました。
CUSTOMER
同業他社の資材問屋
当社と同じくスーパーマーケットに資材を卸しています。
活動エリアは違いますが、不安定な世の中様々な消耗品の値上に苦労している状況は同じです。
自社だけでなく同業他社と協力することで、これまでになかった仕入の体制を実現させるためSCMの構築に協力していただきました。
お客さまのお悩み
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お客様であるスーパーマーケットは、できる限り値上を避けてほしい
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自社だけではコスト削減に限界がある
お客さまのお悩みを中部流通の"現場力"が解決いたします。
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solution
データをもとに、ハンドラップが大きくコストカットできると分析した
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solution
2社合わせたボリュームを活かし、仕入メリットを出した
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現場での実物テストを行い、仕様変更をしても問題がないように事前確認を行った
改善効果
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コストカットのみならず、厚みを増して品質改善にもつながった
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他消耗品も同じノウハウでコストカットできる
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消耗品のメーカーにとっては、ロットが増えて生産性が向上する
中部流通の"現場力"を
インタビュー
CONSULTANT
資材部
高田
提案に⾄った経緯や背景について教えてください。
私は以前から今回ご協力いただいた資材問屋様と交流がありました。
他にも様々な資材問屋様と交流もありますが、やはりここ最近の値上の潮流はどの問屋様も厳しいというのが現状でした。そのような状況の中、値上を止めることができないかと策を考え、今こそSCMを実現させる時だと思いました。
大手流通企業ではSCMを導入して、需要予測を行い廃棄やロスを削減できているというニュースもあるため、効果は大いに期待できます。
当社の立場であれば、実際に「部品や材料の調達→製造→配送→販売→消費 」の一連の流れをマネジメントできます。
SCMの実現は決して簡単ではありませんが、絶対に実現させるべきだという思いもありました。
提案のポイントはどこですか?
協力していただける問屋様と一緒に取り組めたことがポイントです。
SCMの実現は当社だけ取り組んでも実現は難しいです。データを収集するためには他社様の協力が不可欠です。
SCMに取り組むことのメリットをしっかりとご理解いただき、全員がwin-winの関係になれるように仕組みを構築していくことが大切です。
関わる人が多いと足並みを揃えることはとても大変ですし、業界内でもこういった前例はあまり聞きません。
同じビジョンを持つ企業様と協力して市場をつくっていくという気持ちでSCMの実現に取り組んでいます。
お客様からの評価はどうですか?
ハンドラップのコスト削減だけではなく、協力いただいた問屋様にとっては厚みが増すという品質改善にもなりました。
そのため、一緒に取り組みができて良かったとのお声をいただいております。
また、SCMの実現に向けた第一歩になりますので、これまでにない新しいビジネスモデルを構築することができ、さらには拡大のチャンスなので今後も前向きに取り組んでいけそうです。
今後の目標は、さらに多くの企業と協力してSCMを築き上げることです。全ての企業にとってメリットのあるビジネスモデルを構築していくことを心がけます。