お客様のプライベートブランド商品開発、『自立式不織布水切り袋』

当社は、お客様のプライベートブランド商品の開発に企画段階から関わらせていただく機会がよくあります。
品質やコスト面で求められる要望は当然高いです。
それに応えるために、これまでに培ったノウハウや取引先様との信頼関係に加え、海外拠点の上海・ベトナムを活用した調達力で実現できるように努めます。
今回のインタビューでは、そんな当社の商品開発業務を担っている商事部の北村氏に話を伺いました。

CUSTOMER

小売店

東海・北陸・近畿で事業展開しているドラッグストアチェーン

お客様から、新たなプライベートブランド商品の候補として「水切りゴミ袋」をご相談いただき、今回の提案に至りました。

お客さまのお悩み

  • ニーズの高いカテゴリのPB商品を開発したい

  • キッチンシンクで自立できて水切れの良い素材にしたい

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お客さまのお悩みを中部流通の"現場力"が解決いたします。

  1. solution

    過去5年の売上推移から成長性のあるカテゴリを抽出

  2. solution

    国内外のメーカーで試作テストを繰り返して評価検証

改善効果

  • カテゴリ内の売上構成が増加

  • 適性のある素材として”不織布”に行きつき、品質・コストとも要望を実現

中部流通の"現場力"を
インタビュー

CONSULTANT

中部流通 北村

商事部
北村

提案を行ったのはどのようなお客様になりますか?

お客様は、東海・北陸・近畿で展開している当社グループのドラッグストアチェーンです。
今回の提案は、「キッチンシンクに設置する自立式の水切りゴミ袋」をお客様のプライベートブランド商品として開発したいという要望を受け、提案した商品となります。
「自立式の水切りゴミ袋」は、過去5年の売上推移からも成長性のあるカテゴリであることが分かっており、
個人的にも非常に期待値の高い案件でした。

どのような点に苦労されましたか?

お客様からご要望をいただいてから約2年半越しで開発したプライベートブランド商品となります。
当初のご要望は2点、
①自立するタイプのゴミ袋であること
②水切れが良いこと(ポリエチレンメッシュ素材が望ましい)
という割と具体的なものでした。
ただ実際に条件に適した商品の製造は難航しました。

まず実現できそうな中国の工場をいくつか当たり、ポリエチレン素材で試作テストをしましたが
どうしても自立するにはコシが弱く、ヘナってしまう、、、
とても希望する品質を満たせるものではありませんでした。
「ならば別の仕様で!」と、いくつかの商品を提案しましたがコスト面で不採用、、、

他にも海外の展示会で商談を交わしたり、取引先に相談をしてみても、
やはりめぼしいモノは見つからず、半ばあきらめかけていました。
そこから半年ほど経ったある日、取引先の一社から『不織布』素材の水切り袋を提案していただきました。
不織布はポリエチレンに比べて
①油を吸収しやすい
②細かいゴミをキャッチしやすい
という素材の特徴があり、そのため排水溝が汚れにくいメリットがあります。
さらに自立したときの安定感もあったので、これならお客様の要望を満たせると思い提案したところ、
見事採用いただくことができました!

シンクに広げて置くだけ水切り不織布の商品パッケージと使用風景
■商品パッケージ(左)/使用風景(右)

商品カテゴリ内での今後の成長に期待!

お客様からの評価はどうですか?

ここまで長い道のりでしたが、使用感をそのままイメージしやすい商品名なので、
「そうそう、こんなの欲しかった!」という消費者の潜在ニーズに応えられる、よい商品になったと思います。
今年(2020年)の6月からお客様店舗に陳列されていますので、目にされる機会がありましたら是非ご利用ください。

まだ先日店頭に並び始めたばかりで、売上に貢献できているかの評価はこれからです。
規模としてはまだまだですが、同カテゴリ内の売上構成比率をみる限り、日を追うごとに増えてきているので手応えは感じています。
今後、グループ内のスーパーマーケットやホームセンターといった他業態への展開も決定していますので非常に楽しみです!

水切りストッキングなどの陳列風景
■東海エリア店舗陳列風景

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