少人数オペレーションの制約下、負担増やさず切り口変えて新メニューリリースを実現。
売れる惣菜売場を実現した改善事例!
当社はお客様の現場を担うみなさんが、複数の相容れがたい目標に向かって奮闘しておられることをよく知っています。当社の現場主義で培ったノウハウだからこそ、相反する目標も切り口を変えれば同じ線上に乗せることが可能です。
今回は売上向上を目指しつつも、少人数オペレーションの制約の下で新メニューをリリースするというともすれば相反する課題を、発想を変えた戦略的提案で鮮やかに実現させた関西営業所の権藤氏に話を伺いました。
CUSTOMER
当社グループのスーパーマーケット
地域密着型のスーパーマーケットをチェーン展開されているお客様です。
少人数のオペレーションという制約がある環境で、惣菜部門の売上停滞を打破するための新メニュー投入という、むしろ人的リソースを必要とする難題に向き合って大変苦心しておられました。
お客さまのお悩み
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惣菜部門の売上が長らく停滞しているので、実績を伸ばし打破したい
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惣菜売場のイメージが固定して変化が乏しく、鮮度をアップさせたい
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少人数のオペレーションで、作業効率の良い新メニューを投入したい
お客さまのお悩みを中部流通の"現場力"が解決いたします。
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solution
売上構成比が高い(16%)米飯部門にフォーカスし、改善策を提案
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solution
惣菜の販売手法および展開方法の、ドラスティックに変更する提案
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solution
他社スーパーの好事例を参考に、客先にマッチするメニューを提案
改善効果
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新メニューリリースで限定販売を実施し、売上を伸ばし目標達成を実現
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これまでと展開方法が異なる、新メニュー2系統の投入で売り場を活性化
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丸型プレートトレイ・楕円形トレイ活用で、新メニューの作業効率も良好
中部流通の"現場力"を
インタビュー
CONSULTANT
関西営業所
権藤
提案に⾄った経緯や背景について教えてください。
今回は滋賀県を中心にスーパーマーケットを多店舗展開されている、フタバヤチェーンの惣菜担当のお客様です。商談のなかで、思うように新メニューがリリースできなくて、売場としてリフレッシュが必要だと感じておられました。
思うように目標の売上が行かないのも、スーパーをご利用のお客様の目から見て売場に鮮度が欠けているのがボトルネックだとお考えになっていたのです。
とはいえ、少人数のオペレーションという制約がある環境下で、新メニューを投入することはスタッフのみなさんの作業負担が増えると考えられます。それと同時に、既存の売れ筋アイテムを作る余裕さえなくなるおそれもありました。
数値の責任をもつ惣菜担当のお客様にとって、売上向上のためには「新メニュー投入」と「少人数オペレーション」の相容れがたい2つの課題に取り組む必要があり、四苦八苦されていたのです。
今回の提案で気を付けたことを教えてください。
もっとも気をつけた点は、惣菜売場と営業数字の現状をしっかり把握して提案に臨むことでした。つまりお店の方向性に親和性が高い提案でなければならないということです。
新メニューを提案する際には、販売手法と現場の状況を考慮して、できる限り変更点が少なくて済む、言い換えれば作業効率が良いメニューを意識しました。
作業プロセスに関しても現行のプロセスから大きく変更するというのではなく、極めて近いものにすることにより、作業負荷の増加を抑えられる提案をいたしました。それが功を奏したのです。
具体的にどのような提案をされたのですか?
まず、新メニューをチャンレンジするなら、売上構成比の多い領域で実施するほうが、効果が売上に反映しやすいと考え、16%という高いシェアを締めていた米飯部門に焦点を合わせました。
その上で、2つの系統の新メニューグループを提案いたしました。ひとつは洋風プレート型のトレイを用いた、見た目がにぎやかな割に作る手間が少ないメニューのグループです。たとえばスパイスカレーやパエリアなどです。
もうひとつは汎用性のある弁当トレイを用いた、作業効率の良い弁当メニューのグループです。つまり主菜を変更するだけでメニューにバリエーションを持たせられるタイプの、鮭ハラス弁当やイベリコ豚弁当などです。
どちらのメニューグループも作業効率が良く、なおかつ現行メニューとカブることがないメニューとなっています。他社スーパーの優れた事例を参考にしつつ、フタバヤさんらしいメニューになるようアレンジした方法を提案できました。
お客様からの評価はどうですか?
少人数で回っている現場の作業負担を増やすことなく、新しいメニュー群をリリースできた点について、大変高く評価してくださいました。
スーパーマーケットの業界は、今後ますますパートタイマーの採用が厳しくなると想定できます。そのため、作業負担を増やすことなく新メニューを定期的にリリースするのは大変重要なことであると、業界ではいわれています。
これからも引き続き、負担を増やさずに課題を解決できるように、常に業界の生きた情報収集に努めるつもりです。そして現場目線を見失わず、担当のお客様だけでなく現場スタッフのみなさんに喜ばれる提案を心がけていきます。