軟包装と書いて「なんほうそう」と読みます。食品包装フィルムという呼ばれ方もします。
軟包装は、ポリエチレンやポリプロピレンといった柔らかいプラスチック素材でできた包装のことです。他の素材として、紙やアルミ箔、布といったものがあります。
私たちの身近で言えば、食品や生活用品に使われています。
食品パッケージのような包装をイメージしていただければ問題ありません。
軟包装は、傷を防ぐ、賞味期限を保つなど中身を外部から守る役割を果たしています。商品開発をする上ではとても重要です。
軟包装は私たちの暮らしにとってなくてはならない存在です。
美味しい食品が食べられるのも、綺麗な日用品を使えるのも、軟包装で包装されているおかげです。
軟包装と一言でいっても、その種類は様々で中身に適したものを使う必要があります。正しく知識を身につけて、商品開発に役立てましょう。
軟包装は一般的にフィルムとフィルムを貼り合わせて作られます。野菜やそのほか一部商品では貼り合わせなしの単体で使用されることもあります。
フィルムを貼り合わせることによって空気の侵入をより抑えたり、商品を詰めて袋にする時に加工しやすくしたり、様々な機能を持たせることができます。
食品の袋を指で擦っても一枚のように感じるほどの薄さですが、実は何層かのフィルムが合わさってできているのです。
このフィルムとフィルムを貼り合わせることを「ラミネート」と呼びます。
またフィルムとフィルムは、私たちの健康に害を及ぼさない専用の溶剤を使って貼り合わせされます。
フィルムには様々な材質がありますが、中身によってその時々で選定されます。ここでは、よく使う材質を6つ簡単に紹介します。
軟包装の重要な役割の一つに情報伝達があります。
商品名や特徴など基本的な情報から、原材料や製造者など法律で定められた表示をする必要があります。
パッケージ印刷を得意とするメーカーが多数存在し、安全安心な管理のもとフィルムに印刷を施しています。
軟包装は通常、グラビア印刷と呼ばれる方法で印刷されます。
金属でできた筒状のシリンダーで1色ずつ色をつけていきます。色はかけ合わせで表現され、綺麗な発色になります。
CMYK(シアン・マゼンダ・イエロー・キープレート)、ホワイトがベースの色となります。
かけ合わせのため、色の表現がシビアな時は特色を用意することもあります。
グラビア印刷の最大の特徴は、発色が良く、デザインに写真が使われていても綺麗に印刷できるところです。食品パッケージの場合、シズル写真を使うことが多いのでグラビア印刷が最適なのです。
中身の魅力を伝えたり、中身の魅力を何倍にも引き上げるのがパッケージのデザインです。
綺麗で美味しそうなシズル写真を使うこともあれば、窓を開けて中身を直に見せることもあります。
このように様々なデザインが存在しますが、パッケージデザインにもコツはあります。そんなデザインのコツを3つご紹介します。
また、法律で表示をしなければいけない項目や、表示してはいけない表現が定められていますので把握しておきましょう。
代表的なものとして以下の法律があります。
いかがでしたでしょうか。
今回は軟包装について基礎的なことをまとめてみましたが、まだまだ知っておいた方が良いことはたくさんあります。ぜひ他のことも調べてみましょう。
また、当社でも軟包装の取り扱いをしております。デザインから印刷までトータルでご提案できますので、お気軽にお問い合わせください。